知っておきたいごみの事

ごみを削減するには犠牲が必要?

ごみを削減するには犠牲が必要?私たちは生活の中で様々なごみを出すことになります。生活を営むうえでどうしても出てしまうものもありますし、本来ならば出さなくても済んだものもあるかもしれません。ごみを削減することの必要性は多くの人が認識していますが、実際に削減への取り組みにつながりにくいことも事実です。

それにはごみを削減するにあたって、何かが犠牲になってしまうからです。生活を便利にしようと努力してきたことが、ごみを増やすことにつながっている場合もあります。そこでごみを減らそうとすれば、便利さが失われてしまいます。それが削減を阻む原因にもなりかねないのです。

物を購入するときに包装してあることがほとんどですが、その包装もすぐに必要なくなり、ごみとなります。だからといって包装をしないわけにはいきません。デリケートな物をむき出しで売ってしまうことで傷みや破損が生じる可能性もあります。衛生面で問題が起こることもあるでしょう。そうなれば、包装をしなかったために売れなかったものがごみになる可能性もあるのです。

さらに、最近はレジ袋の削減が進んできていますが、それに比例してマイバッグを利用した万引きなどが増えています。これも犠牲の一つといえるでしょう。こうした犠牲と削減のメリットがかみ合うかどうかを考えて具体的な取り組みへと進めていくことが大切です。犠牲が大きすぎると取り組みがとん挫する可能性もありえます。

装飾的な過剰包装はなくてもよい場合が多い
もちろん削減しても犠牲になる部分が少ないものもあります。装飾的な過剰包装はなくてもよい場合が多く、減らしても影響が少ないのでメリットが上回るでしょう。

もちろん装飾用の資材を作る会社などは影響を受ける可能性もありますから全く犠牲がないとは言えません。それでもごみの量を減らしていく仕組みを社会全体で作り上げていくために、できるだけ日常生活に影響がないところからごみ削減への取り組みを進め、長く継続していくことが必要になってくるのです。