知っておきたいごみの事

食べ物ごみが出やすいお歳暮とお中元の時期

食べ物ごみが出やすいお歳暮とお中元の時期

お歳暮とお中元の時期には可燃ごみの排出量が増える傾向があることが知られています。お中元やお歳暮のときには贈り物をすることが多く、大半のケースでは食べ物や飲み物の詰め合わせギフトが選ばれています。

缶詰などの長期保存ができる食品もありますが、ハムなどの加工肉、生菓子などの消費期限が短いものもギフトとして人気です。この影響を受けて二つの形で食べ物に関連するごみが大量に発生する時期になってしまっています。

まず、加工食品が主流なので、パッケージ由来のごみがたくさん出てきます。お中元やお歳暮として贈られてきたときには食べようと考えるのがもっともなことですが、普段は生鮮食品ばかり食べていて加工食品にあまり手を付けない家庭からもパッケージのごみが出てくることになるのでごみが増えるのです。

また、大量にギフトを受け取ってしまうと消費しきることができず、手を付けないままの食べ物ゴミが出ることになります。期限が短い食品のギフトが増えている影響で、お中元やお歳暮の時期が終わる頃にまとめて捨てられているケースも少なくありません。

また、最近ではお中元やお歳暮を贈らないケースも増えてきています。結果として店頭ではギフトの在庫が余りがちになり、期限が来てしまう前にたたき売りをすることが多くなってきました。ギフト商品が全品半額などといった形でセールをすることがよくあります。

その安さに目を引かれて衝動買いをする人たちもいて、高級品が安く手に入ったのをよく喜んでいます。ただ、高級品なのでなかなか手を付けられず、気付いたら賞味期限切れで捨てることになるケースが多いのです。また、大量に購入してしまって消費しきれなくなるケースもあります。

さらに、販売店やメーカーが売り切れなかった分が同じ時期にまとめて廃棄されるため、大量に食べ物ごみが出るのです。ギフト商品との付き合い方をよく考えて、無駄が出ないように努力することが求められています。