知っておきたいごみの事

高級住宅地ではごみが少ないのは本当なのか

高級住宅地ではごみが少ないのは本当なのか

ごみの排出量には地域差が大きく、住宅地の性質による違いがあることもわかってきています。住宅地で家庭から出てくるごみの量は高級住宅地の方が多いのではないかと思われがちですが、実際には他の住宅地に比べるとごみが少ないことが判明しています。

高級住宅地では年収が高くて裕福な人たちが住んでいて、いらないものはごみとして簡単に捨ててしまうのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、実際には高級住宅地ではごみを出さないように工夫をして生活をしている人たちが多いのです。その理由を知ると、高級住宅地でごみが少ないことも納得できる部分があるでしょう。

高級住宅地で生活するためには住居費がかなり高くなります。
住居費が高いとなると他で支出を抑えなければならないと考えるのはもっともなことでしょう。高級住宅地だからといって安定して高い年収の家庭ばかりとは限りません。
利便性を考えて高級住宅地に住んでいる人も大勢います。また、年収がある程度高くて貯蓄や資産運用ができるようになると、支出の無駄をなくすことへの意識が高まる傾向があります。ごみを捨てるのには費用がかかることを理解していることも多いのです。

そのため、高級住宅地に住む人たちは概して物を長持ちさせようと努力する傾向があります。古くなったら買い換えようとするのではなく、修理して使い続けられるようにするのが一般的です。

長持ちする製品を選ぶところから始まっていて、安くてもすぐにゴミになってしまうようなものには手を出さないようにしています。家具や家電などが長持ちすると粗大ごみは少なくなり、ごみの全体量がかなり減ります。

さらに、食品についても配慮しているケースが多くなっています。インスタント食品やレトルト食品などは価格が高いだけでなく、パッケージのごみもたくさん出るのが問題です。
野菜や肉、魚などを買って調理をすればごみを最小限にできます。食生活も豊かにできるので高級住宅地では生鮮食品を選んでいる傾向が大きいのです。